2021年最後の日に・・・

あと数時間で2021年が終わる・・・
毎年恒例、今年はどうだったかと振り返ってみる・・・
お陰様で、楽しく過ごせたことは間違いない。
健康になったことも間違いない。
穏やかに過ごせたし、嫌だと思うことはほぼ見当たらない。
たくさんの方に思いやりを頂いたし、支えて頂いた。
たくさん「ありがとう」と言ってもらえたし、私も「ありがとう」と言った。
皆さんのお陰なのに、「大庭さんのお陰で・・・」や「先生のお陰で・・・」と言ってもらった。
人間というのは本当に「もちつもたれつ」で成り立っていると実感できる歳になってきた。
今年他界した父がよく言っていた、「もちつもたれつ」と・・・
人は死をもって何かを学ばせてくれるとよく聞くが、父は本当にそうだと実感した。
今年一番の出来事は、父の死だった。
悲しい気持ちはもちろんあったが、私は人の死というものは悲しまない方がいいと思っている。
特に親の死は、順番的に当たり前のことで、89歳まで生きていられたことはかなり凄いものではないだろうか・・・
ただ、最後の1年5ヶ月は転倒が原因で首の神経を損傷し肩から下が麻痺という状態だったので、本人はきつかっただろうと思う。
最初の頃はまだ見舞うことができていたので、そんな父を見るのがとても辛く、だんだんコロナで病院に入れなくなったことが、正直私にとっては若干助かるという表現は相応しくないが、そんな感じだった。
大好きな父のそういう姿を見ずにいられたから・・・
段々と話すことも出来なくなり、食事もできず胃瘻で命をつなげていた。
そして、9月に他界した・・・
「お父さんはなんか悪いことをしたんやろうか・・・」
入院してすぐは笑いながらそんな冗談めいたことも言っていた・・・
書家であった父は入院するまで仕事量は減らしていたけど現役だった。
そんな人がいきなり手が使えなくなるなんて・・・どんな気持ちでいたんだろうか・・・
いきなり体が動かなくなった自分をどう受け入れたのだろうか・・・受け入れていたのか・・・
そこから私の人生は少しずつ変わったような気がする。
生きるということに対して、すごくいっぱいのことを考えた。
人は絶対死ぬ。
生きていること、健康であること、体が動くこと、仕事ができることが当たり前ではなく、いつどうなるか分からないという意識で生きるべきなんだろう。
本気でそう思うようになった。
本気で生きないとダメだと気づいた。口だけじゃなく本気で・・・
父は凄い人だ。
優しくて、穏やかで、天然ボケで、自分にむちゃくちゃ厳しくて、強くて、アーティスティックで曲がったことが嫌いで生真面目な人。
美味しいものを食べると、「これは美味しいね〜初めて食べた!」っと何度も口にしたことがあるものでもそう言って感動しながら食べていた。
思い出に耽っているのか?あたし・・・
いや、違う。
父というものを改めて思い返した。
人間同士として、すごい人だ!と言える。こういうのを尊敬というのか・・・
本人に直接言ったことはないが、尊敬しているし、大好きだ!
きっと、私は父のように生きようと心のどこかで思っている。
真っ直ぐに、自分に正直に、長いものに巻かれず・・・そして、強く。
我が家にはむっちゃいい笑顔の父の写真を飾っている。
その写真に話しかけ、父が好きだったお香をたき、なんとなく見つめる。
「むっちゃ笑っとるやん!」っと言いながら・・・
そして、その写真を一緒に大切にしてくれ、お香をたいてくれる旦那さんに感謝。
私はそんなこんなを胸に、今まで感じ取ってきた父がお弟子さん達にかけていた愛情や、厳しさ、大きな想いを真似て生きていこう、
そして仕事に対して常に真摯に向き合うことも真似よう。
大先輩のかっこいい生き方を真似て生きていくことを誓った2021年だった。
だから、2022年は今まで以上に真剣に本気に自分を育てていこうと意気込んでいる。
まじで、父親に感謝だよ!
2022年、私は54歳になり、ネイリストしての人生20年目に突入します。
良い人生になるように、皆さんのお役に立てる人生になるように、まだまだ欲をもって生きていこうと決意しております!
皆様に感謝しながら、2022年を迎えようと思います。
今年もありがとうございました。
ネイルズワーク 大庭浩子

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